アトピー性皮膚炎やニキビによる炎症は辛いものですし、かゆみや炎症を少しでも抑えるためにステロイドを塗っている人もいるかもしれません。しかし、ステロイドを塗って外出したらシミなってしまったという経験のある人もいるでしょう。治療のためにステロイドや抗真菌剤を使用しても色素沈着が起きることはありませんし、日光湿疹や日光過敏症が起きてしまうこともありません。炎症が起こっているということは、肌を刺激から守るバリア機能が低下していることが考えられます。
紫外線から肌を守ってくれるはずの角質層が弱っているという場合、バリア機能が正常に働いている肌と比較してかなり敏感な状態になっているのです。ステロイドや抗真菌剤は症状や原因によって炎症を抑える作用があるのですが、塗ってすぐに健康な角質層が形成されるというわけではないですし、炎症が治癒に向かっている間もバリア機能が不安定な状態が続くことになります。その時に紫外線など外部からの刺激が加わることにより、患部がシミなってしまうこともあるのです。ステロイドの上から日焼け止めを塗り、UVケアをしているという人もいるでしょう。
しかし、肌自身のバリア機能が壊れてしまっているという場合、日焼け止めを塗ってもほとんど役に立たないのです。日焼け止めの数値は、バリア機能が正常に働いている健康な肌に塗布した場合のものとなっており、肌に赤みやシミがある時は日焼け止めを塗るだけでなく、UVカット機能のある日傘や帽子を使うことも大切です。
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